はじめに
私はこれまで、
- 一級建築士
- 中小企業診断士
- TOEIC
などの勉強を通じて、論理的思考や問題解決力について学んできました。
その中で感じるのは、
「自分では客観的に考えているつもりでも、意外とそうではない」
ということです。
今回読んだ『メタ思考トレーニング』は、そんな自分自身の思考を客観的に見る力、いわゆるメタ認知について学べる一冊でした。
読後は、
「もっと自分自身を疑ってみる必要があるな」
と感じさせられました。
本の概要
『メタ思考トレーニング』は、
自分自身の思考を一段上から観察する力
を鍛えるための本です。

普段私たちは、
- 問題について考える
- 意見を述べる
- 判断する
ことは行っています。
しかし、
- なぜそう考えたのか
- その考えは本当に正しいのか
- 自分はどのような思い込みを持っているのか
を客観的に見る機会は意外と少ないものです。
本書では、そうしたメタ認知の重要性と実践方法について解説されています。
総合評価
★★★★☆(4.5/5)
『具体⇔抽象トレーニング』や『Why型思考トレーニング』と並び、
思考力を鍛えるシリーズとして非常に面白い内容でした。
特に、
- コンサルタント
- 中小企業診断士
- 建築設計者
- 管理職
など、人の意見を聞きながら意思決定を行う立場の人におすすめです。
学んだこと|意外とメタ認知できていない
本書を読んで最も印象に残ったのは、
人は思っている以上に自分自身を客観視できていない
ということです。
例えば私は以前、
ある人について、
「この人は他人の容姿を批判することが多い」
と思ったことがありました。
また別の日には、
「人の話を聞かない人だな」
と感じたこともありました。
しかしその時にふと気付きました。
私はその人について、
- 容姿を批判する人だ
- 話を聞かない人だ
と評価していたのです。
つまり、
私はその人を批判しながら、自分自身も相手を十分理解しようとしていなかった
ということです。
本書を読んでいて、この経験を思い出しました。
人は他人の欠点には敏感ですが、自分の欠点には驚くほど鈍感です。
そのことを改めて認識させられました。
メタ認知を意識するだけで思考は変わる
本書を読んでからは、
「今の自分はどのような立場で考えているのだろう」
と意識するようになりました。
不思議なことに、
それだけでも少し冷静になります。
例えば仕事で意見が対立した時も、
「相手がおかしい」
と考える前に、
「自分はなぜそう思うのだろう」
と考えるようになりました。
結果として感情的になることが減ったように感じます。
私なりの実践方法
私の場合、
本当に自分を上から眺めるイメージ
でメタ認知を行っています。
会議中や仕事中でも、
もう一人の自分が天井付近から自分を見ているような感覚です。
すると、
- なぜ今イライラしているのか
- なぜその意見に反発したのか
- なぜその判断をしたのか
を少し客観的に考えられるようになります。
もちろん完璧にはできません。
しかし、
「メタ認知する」
という意識を持つだけでも効果があると感じています。
中小企業診断士の学習とも共通する
中小企業診断士の二次試験では、
企業の課題を分析する際に、
経営者視点や顧客視点など複数の立場から考える必要があります。
これはまさにメタ思考そのものです。
また実務補習や実務従事でも、
自分の意見だけではなく、
- 経営者
- 従業員
- 顧客
の立場から状況を整理する必要があります。
その意味でも、中小企業診断士とメタ思考は非常に相性が良いと感じました。
こんな人におすすめ
中小企業診断士受験生
多面的な視点で物事を考える力を鍛えたい方
コンサルタント
課題分析や意思決定の精度を高めたい方
建築学生・設計者
設計案を客観的に評価する力を身につけたい方
管理職・リーダー
組織マネジメントやコミュニケーション力を向上させたい方
まとめ
『メタ思考トレーニング』は、
自分自身の思考を客観的に見る力を鍛える本
でした。
読んでいて感じたのは、
人は思っている以上に自分を客観視できていないということです。
私自身も、
他人を批判しているつもりが、自分も同じことをしていた経験があります。
だからこそ、
「今の自分を一段上から見る」
という意識を持つだけでも大きな価値があると思います。
中小企業診断士やコンサルタントを目指す方はもちろん、自分の考え方を見直したい方にもおすすめできる一冊です。


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