一級建築士・中小企業診断士が『Why型思考トレーニング』を読んだ感想|AI時代に必要なのは「なぜ?」を考える力

はじめに

最近はChatGPTをはじめとする生成AIの発展によって、知識を得ること自体の価値が下がりつつあります。

分からないことがあればAIに聞けば答えが返ってくる時代です。

そのような時代だからこそ重要になるのが、

「何を考えるか」

ではなく、

「なぜそう考えるのか」

という力ではないかと思います。

今回読んだ『Why型思考トレーニング』は、そんなAI時代に必要な思考法を学べる一冊でした。


本の概要

『Why型思考トレーニング』は、目の前の問題や自分の考えに対して、

「なぜ?」

を繰り返し問い続けることで、本質的な課題や目的を明らかにする思考法を解説した本です。

私たちは普段、

  • 何をするか(What)
  • どうやるか(How)

を考えることは多いですが、

  • なぜやるのか(Why)

を深く考える機会は意外と少ないものです。

本書では、Whyを繰り返すことで表面的な問題ではなく、本質的な課題へ到達する方法が紹介されています。


総合評価

★★★★☆(4.5/5)

中小企業診断士やコンサルタントだけでなく、会社員にもおすすめしたい一冊です。

特に、

「今の仕事に違和感がある」

「転職や独立を考えている」

という方には大きな気付きがあると思います。


学んだこと|意外と自分は考えていない

本書を読んで感じたのは、

自分では考えているつもりでも、実はあまり考えていない

ということです。

例えば、

「今の仕事に不満がある」

と思ったとします。

しかし、

なぜ不満なのか?

を繰り返し考える人は少ないと思います。

多くの場合、

「なんとなく嫌だ」

で終わってしまいます。

本書は、その曖昧な感情を言語化するためのトレーニング本だと感じました。


実際にWhyで考えてみる① なぜ中小企業診断士を取得したいのか

私自身の例で考えてみます。

中小企業診断士を取得したい

なぜ?

経営者視点を身につけたいから

なぜ経営者視点を身につけたい?

会社全体を見渡せる人材になりたいから

なぜそう思う?

今の仕事では担当業務以外を学ぶ機会が少ないから

なぜ学ぶ機会が少ない?

上場企業では業務が高度に専門化されているから

なぜそれが問題なのか?

将来どのようなキャリアを歩みたいか判断する材料が不足するから

このように考えると、

「資格が欲しい」

のではなく、

キャリアの選択肢を広げたい

という本質的な目的が見えてきます。


実際にWhyで考えてみる② なぜ独立したいのか

もう一つの例です。

中小企業診断士として独立したい

なぜ?

会社員以外の働き方を経験したいから

なぜ?

今の働き方に物足りなさを感じるから

なぜ物足りない?

自分の提案が経営に与える影響が限定的だから

なぜ限定的なのか?

担当業務の範囲でしか意思決定できないから

なぜそれが不満なのか?

事業全体を動かす経験を積みたいから

この場合も、

「独立したい」

という結論ではなく、

事業を主体的に動かす経験が欲しい

という本当の欲求が見えてきます。


中小企業診断士の学習とも共通する

本書を読んでいて感じたのは、

中小企業診断士の二次試験そのものだということです。

例えば、

「売上が低下している」

という事実があった場合、

なぜ売上が下がっているのか?

を分析します。

さらに、

  • 顧客ニーズの変化
  • 競争環境の変化
  • 組織体制の問題

などを深掘りしていきます。

つまり診断士の本質も、

Whyを繰り返して課題の本質を見つけること

だと言えます。


こんな人におすすめ

キャリアに悩んでいる会社員

転職や独立を考えている方

中小企業診断士受験生

二次試験の分析力を鍛えたい方

コンサルタント

課題設定力を高めたい方

建築学生

設計コンセプトを深掘りしたい方


まとめ

『Why型思考トレーニング』は、

単なるロジカルシンキングの本ではありません。

自分自身の考えや感情を深掘りし、

本当に解決すべき課題を見つけるための本です。

AI時代は答えを探す力よりも、

良い問いを立てる力

が重要になります。

私自身も本書を通じて、

中小企業診断士を取得したい理由や独立したい理由を改めて整理することができました。

「なんとなくそう思う」

を卒業したい人にはおすすめの一冊です。

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