『本日は、お日柄もよく』感想|社会人なら誰もが学ぶべき「話す力」の本質

本の感想

本の概要

『本日は、お日柄もよく』は、原田マハ氏による長編小説です。

主人公の二ノ宮こと葉は、ごく普通の会社員でした。しかし、友人の結婚式で耳にした祝辞に心を奪われたことをきっかけに、スピーチライターという仕事の世界へ足を踏み入れます。

言葉によって人の心を動かす伝説のスピーチライター・久遠久美のもとで学びながら、こと葉は言葉の持つ力や、人前で話すことの意味を理解していきます。

物語の後半では政治の世界も舞台となり、スピーチが人々の行動や社会そのものに影響を与える様子が描かれます。

単なるお仕事小説ではなく、「伝えるとは何か」を深く考えさせてくれる作品です。

読むべき人

・人前で話す機会が多い人

・プレゼンが苦手な人

・営業職の人

・管理職や経営者

・独立や起業を考えている人

・中小企業診断士を目指している人

個人の感想

社会人になると、人前で話す機会は想像以上に多くあります。

歓送迎会の挨拶。

会議での発表。

プレゼンテーション。

顧客への提案。

採用説明会。

結婚式のスピーチ。

管理職になれば、その機会はさらに増えていきます。

おそらく多くの社会人にとって、

「かっこよく話せるようになりたい」

「堂々とスピーチできるようになりたい」

というのは永遠の課題ではないでしょうか。

私自身もそうです。

知識や経験を身につけることも重要ですが、それを相手に伝える能力も同じくらい重要だと感じています。

実際、仕事をしていると能力の高い人が必ずしも話が上手いとは限りません。

逆に、話し方ひとつで相手に与える印象は大きく変わります。

特に部長や社長など組織のトップに近い立場の人が、あまりスピーチが上手くないと少しがっかりしてしまうことがあります。

もちろん実務能力とは別問題です。

しかし、人を率いる立場である以上、言葉によって人を動かす力は非常に重要だと思います。

その意味で、この小説はスピーチの重要性を改めて認識させてくれる作品でした。

また、この本を読むまで私は「スピーチライター」という仕事をほとんど意識したことがありませんでした。

政治家や経営者、有名人の言葉は本人が考えているものだと思い込んでいました。

しかし実際には、その裏側で言葉を磨き上げる専門家が存在します。

特に政治家にとってスピーチは重要です。

政策そのものも大切ですが、それ以上に国民へどう伝えるかが問われます。

どれだけ良い政策でも伝わらなければ意味がありません。

その意味でスピーチライターは、まさに縁の下の力持ちだと感じました。

さらに、この小説は独立や起業を考えている人にもおすすめです。

私は将来的に中小企業診断士として活動してみたいと考えています。

その際に重要になるのは知識だけではありません。

顧客に信頼してもらうこと。

提案内容に納得してもらうこと。

一緒に仕事をしたいと思ってもらうこと。

これらはすべて「伝える力」と深く関係しています。

どれだけ優れた提案でも、相手の心に届かなければ意味がありません。

営業も同じです。

人は論理だけで動くわけではありません。

共感し、納得し、信頼したときに初めて行動します。

そのためには話し方や言葉選びが重要になります。

本書では主人公がスピーチライターとして成長していく過程を通じて、その難しさと面白さを体験できます。

単にテクニックを学ぶ本ではありません。

相手のことを考えること。

本音を伝えること。

言葉に責任を持つこと。

そうしたスピーチの本質を学べる作品です。

読み終わった後は、自分自身ももっと話す力を磨きたいと思いました。

そして次に人前で話す機会が来たとき、少しだけ言葉の選び方を意識したくなります。

社会人であれば誰もが共感できる一冊だと思います。

おすすめ度

★★★★★(5/5)

こんな人におすすめ

・人前で話すことが苦手な人

・プレゼン力を高めたい人

・営業職の人

・管理職や経営者

・独立や起業を考えている人

・中小企業診断士を目指している人

・言葉の力を学びたい人

『本日は、お日柄もよく』は、スピーチライターという仕事を通じて「伝えること」の本質を描いた作品です。社会人であれば一度は読んでおきたい、言葉の力を再認識させてくれる一冊でした。

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